倉橋由美子さんの小説。全体を通して、アンニュイな空気が詰まっている、35年前のこの小説の中では、デートはあひびき、である。 子供の頃は、大人の世界はこんななんだなーと感じたけれど、自分が歳をとっても、ちっともこんなではなかった。 これはそれぞれの資質と時代の空気の違いかな、と思う。 今の子供達は、秘密めいた大人の世界を想像して、憧れる事なんてあるのかな。